ページタイトル:松原神社のクスノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:松原神社のクスノキ



画像:松原神社拝殿
 松原神社
名称 松原神社のクスノキ
    (まつばらじんじゃのくすのき)
名称の典拠 佐賀市保存樹リストより
樹種 クスノキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 7.8m(注1)
推定樹齢 650年(注2)
所在地の地名 佐賀県佐賀市松原2丁目
 〃 3次メッシュコード 4930−62−94
 〃 緯度・経度 北緯33度15分07.5秒
           東経130度18分13.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2015年3月20日

注1)佐賀市公式サイト内の保存樹紹介ページによる
注2)現地の樹名板による(設置者名・設置年月とも不詳。神社関係者が設置?)





 佐賀城の北東、北堀を挟んで佐嘉神社(さがじんじゃ)が鎮座する。
 「賀」も「嘉」も字義としては似たようなものであり、「佐賀」と「佐嘉」は一体とみてよいのだろう。
 それもそのはず、佐嘉神社は、幕末の佐賀(佐嘉)藩主鍋島(なべしま)家10代直正(なおまさ、1815〜71)公と11代直大(なおひろ、1846〜1921)公を祀る神社だからである。
 佐賀藩は、国内初の反射炉を築いたり、全国に先駆けて実用蒸気船の建造に成功するなど、幕末期に於ける外国の脅威に対抗するため、軍備の近代化に熱心だった。それを象徴するように、佐嘉神社では、新年1月1日午前0時に、当時のカノン砲による祝砲が打ち鳴らされるそうだ。
 佐嘉神社の境内に松原神社がある。
 松原神社の創建は安永元年(1772)。佐賀藩主鍋島家の祖直茂(なおしげ、1538〜1618)公を祀る神社として建立された。
 鍋島直正公が没すると、松原神社に南殿を造営して直正公を祀ったが、のち、昭和8年(1933)に直正公を祭神とする別格官幣社の佐嘉神社が完成すると、直正公は遷座。一時期、両神社は別々に運営された時期があったが、昭和36年(1961)以降は佐嘉神社が松原神社の運営も兼ねることになったということらしい。(佐嘉神社公式HPとウィキペディアを参考)
 そんな関係にある二つの神社は、今もそれぞれの主参道を持っている。(もちろん互いの境内は自由に往来できる)
 環境省巨樹データベースには、所在地を「佐嘉神社松原神社」として、幹囲7mを超すクスノキが2本登録されている。
 両神社の境内を探してみたが、該当しそうなのは1本だけ。もう1本は失われてしまったようだ。
 2本のうち、残っているのはどちらなのか。判別がつきかねるので、樹木データについては佐賀市公式ページにあるデータを紹介させていただいた。
 松原神社の主参道入口近く、社殿に向かって左手に立っている。
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