ページタイトル:丸尾のブナ ロゴ:人里の巨木たち

画像:丸尾のブナ 名称 丸尾のブナ (まるおのぶな)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 ブナ(注2)
樹高 15m(注3)
目通り幹囲 6.5m(注3)
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 長野県上伊那郡中川村上草
 〃 3次メッシュコード 5337−37−98
 〃 緯度・経度 北緯35度40分00.0秒
           東経137度58分48.7秒
中川村指定天然記念物(2004年4月13日指定)
撮影年月日 2016年5月23日

注1)2005年7月に中川村教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データではイヌブナとされているが、樹皮の様子を見る限り、イヌブナではなく、ブナのように思われる(ただし、毎度のことながら、樹種鑑定には自信なし)
注3)2000年11月に中川村、丸尾耕地、南信森林管理署が連名で設置した案内板による





 現在の住所表記に丸尾の文字は見られないが、このあたりはかつて丸尾村だった。その名をもらったブナである。
 ブナが立つのは、陣馬形山(じんばがたやま、1445m)登山道の途中。稜線上、標高約1320m地点。登山道はよく整備されているとはいえ、結構な奥山である。
 しかし、有り難いことに、現在では陣馬形山頂のすぐ近くまで自動車通行可能な道が開通していて、100mも歩けば、このブナに会える。(ブナへの山道の入口に案内表示あり)
 鎌の形を伸ばし、鳥の首のように変形させて、目を描いた「薙鎌(なぎがま)」というのがあるらしい。風を薙ぐ(鎮める)力を持つとされる諏訪大社の御神体だという。
 文明元年(1469)、このブナを神木と定め、根元に祠を作って薙鎌を納めた。以来、毎年3月最初の酉(とり)の日が祭日とされてきたという。(案内板より)
 それが推定樹齢600年の根拠ということなのだろう。
 株立ちのブナ巨木で、合体木の可能性もある。
 株全体が傾いているように見えるのは、風が強い稜線上に立つことと関係があるのだろうか。
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