ページタイトル:万力林のアカメヤナギ 当サイトのシンボルマーク

画像:万力林のアカメヤナギ 名称 万力林のアカメヤナギ
    (まんりきばやしのあかめやなぎ)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 マルバヤナギ(注2)
樹高 14m(注3)
目通り幹囲 4.0m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 山梨県山梨市万力
 〃 3次メッシュコード 5338−45−24
 〃 緯度・経度 北緯35度41分16.8秒
           東経138度40分42.3秒
山梨市指定天然記念物(1980年3月27日指定)
撮影年月日 2017年10月8日

注1)山梨市教育委員会が設置した案内板(設置年月不詳)では「万力のアカメヤナギ」とされ「林」がないが、山梨市公式ウェブサイトの天然記念物一覧表では「林」が入っている
注2)アカメヤナギはマルバヤナギの異名
注3)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 笛吹川(ふえふきがわ)右岸、県道216号(万力小屋敷線)根津橋と、同205号(三日市場南線)亀甲橋の間の殆どの部分が「万力公園」として整備されている。長さ1.1kmに及ぶ細長い公園である。
 案内板によると、かつて笛吹川はしばしば氾濫し、下流の村々に大きな被害をもたらしたらしい。武田信玄の父信虎が守護所を万力の下流にあたる石和(いさわ)から甲府に移転したのも、度重なる洪水の被害を避けることにあったようだ。
 徳川の時代になると、堤防が増築され、かつて田畑であったこの地に木を植えて水防林とし、木を切ることを厳しく禁じた。以来、ここは万力林と呼ばれるようになったのだろう。
 川が氾濫した際に水がここを流れ、川幅が広がることと、水が木々の間を流れることによって流速を弱め、流木や土砂をここで押し止めようというのである。
 治水技術が進んだ現在では、この場所で氾濫することは滅多になくなった。万力林も市民公園に変わった。
 さて、アカメヤナギ(マルバヤナギ)であるが、南北に細長い万力公園の南端近く。管理事務所前の道を少しだけ北に向かって右側。小川にコンクリート板を渡しただけの橋の近く。
 道路側に上記の案内板が設置されているので、注意しながら歩けば、見つけられることと思う。
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