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名称 万福寺のイヌマキ (まんぷくじのいぬまき)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 イヌマキ
樹高 20m/20m(注1)
目通り幹囲 4.3m/3.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 愛媛県南宇和郡愛南町深浦(注2)
〃 3次メッシュコード 4932−34−37
〃 緯度・経度 北緯32度56分50.8秒
東経132度35分27.8秒
愛媛県指定天然記念物(1984年1月10日指定)
撮影年月日 2013年5月13日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2004年10月1日、南宇和郡内の全ての町が一つに合併して愛南町誕生。旧行政区は南宇和郡城辺町
深浦は、国道56号近くの深浦小学校の西から、南に進んで、深浦トンネルを出たところ。地名から想像されるように、海に面した集落だ。
集落内の道は狭く、車を停めにくいので、海岸道路の広くなった場所に停めて歩いた。
県天然記念物のイヌマキは、浄土真宗本願寺派万福寺(正しくは萬福寺と記す)の境内に立っている。並び立つ姿は、まるで仁王門の金剛力士像のようだ。
イヌマキの傍に「新開紋平翁手植之槙」と題した石碑がある。それによれば、紋平翁は東外海町敦盛の新開家初代の人。25歳の春の彼岸に宇和島往還サギツタ街道から苗を求めて万福寺に植えたとのこと。
翁は明治36年(1903)に88歳で没したというから、25歳の時は天保11年(1840)にあたる。苗というからには、まだ稚樹だったのだろう。石碑に書いてあることが真実なら、樹齢は150〜200年ということになる。
素人目には、現時点で樹勢は悪くなさそうだ。大きさについても、「えひめの身近な巨樹・名木調査書」には、2008年11月の調査値として、胸高幹囲をそれぞれ4.3m、4.1mとしている。実際、環境省データほどには太さに違いがなく、こちらの値の方が実態に近いと思われる。今も大きくなっているようだ。
ただ、すぐ近くまで舗装されているのが気になる。イヌマキに悪影響を及ぼさないか、心配である。 |
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