ページタイトル:万古の栃の木 当サイトのシンボルマーク

画像:万古の栃の木(幹と並ぶ) 名称 万古の栃の木 (まんごのとちのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 トチノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 8.9m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県飯田市千代法全寺(万古)
 〃 3次メッシュコード 5337−07−33
 〃 緯度・経度 北緯35度21分58.5秒
           東経137度54分35.5秒
飯田市指定天然記念物(1996年10月29日指定)
撮影年月日 2018年4月21日

注1)宮誠司さんの「巨木学」による





 左図のトチノキが立つのは、鍵懸山(かぎかけやま、1127m)から北東に約1.2km離れた深山の谷底。町歩き用の靴では訪ねることはできない。
 この日、私は飯田市側からトチノキを目指した。
 まず法全寺集落に向かい、そこで県道83号(下條米川飯田線)から林道千遠(ちとお)線に入る。なはた峠を越え、万古川(まんごがわ)上流の万古渓谷方面に向かう道だ。案の定道は狭いが、舗装されているのが心強い。
 唐沢滝で舗装が切れるが、トチノキはもっと先。しばらく未舗装路を走らなければならない。
 「えんま隧道(ずいどう=トンネル)」を抜けて約900m、右手にトチノキへの案内矢印が見えた。(1台だけなら矢印の所に駐車可)
 身支度を調え、中腹を縫う林道から谷底まで下る。
 トチノキまでは標高差約200m。山道はかなりの急勾配で、クマ除け鈴をつけたストックを両手に、間もなく古希を迎える私の足で23分かかった。(帰りの登りは40分かかった)
 期待に違わぬ大トチだった。あの大きい葉が小さく見える。
 ほぼ皮だけで立っているような状態で、樹冠もそこそこ大きい。普通ならば、強風で倒れて何の不思議も無いのだが、深い谷底にあることが幸いしているのだろう。
 ただし腐朽が進んでいる部分もあり、衰勢に向かっていることは間違いない。
 まだ元気なうちに会えてよかった。
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