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クスノキの手前はカゴノキの古木 |
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名称 前村の大楠 (まえむらのおおくす)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 クスノキ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 7.5m(注2)
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 三重県多気郡多気町前村字橋改
〃 3次メッシュコード 5136−54−62
〃 緯度・経度 北緯34度28分9.1秒
東経136度31分30.0秒
多気町指定文化財
撮影年月日 2009年10月10日
注1)多気町教育委員会が設置した案内板(設置年月不詳)は単に「大楠」(これが天然記念物指定名称でもある)。それでは他の大クスと区別できないため、所在地の地名を冠して呼ぶことにした
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)上記案内板による
多気町中心部から国道42号を南下、「前村」バス停を過ぎた辺りで右側を見ると、JR紀勢本線の向こうに、大きな樹冠が見えてくる。(脇見注意)
大クスノキは、鉄道線路の西を並行して走る道路沿いに立っている。
道の向かい側に「大楠組集会所」があり、横にわずかな駐車スペースがある。集会所が使われていないときの、短時間の駐車ならば許していただけることだろう。
案内板によれば、この地は、南朝の復興を期する北畠氏関係者らが隠れ住んだところと伝えられているらしい。しかし、時代は彼らの思うようには動かなかった。再興の志が叶わぬままここで没した彼らを、里人が憐れんだものであろうか。「忠臣の遺跡を後世に伝えるため」守られてきたのが、このクスノキだという。
クスノキの傍らに、「大楠神社」と刻んだ自然石の小さな石碑があった。
今はもう、このクスノキ自体が信仰対象となっているのだろうと思われる。 |
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