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名称 葛見神社の大クス
(くずみじんじゃのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 15.0m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 静岡県伊東市馬場1丁目
〃 3次メッシュコード 5239−30−58
〃 緯度・経度 北緯34度57分52秒
東経139度05分57秒
国指定天然記念物(1933年2月28日指定)
撮影年月日 2002年12月26日
注1)伊東市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)上記案内板による
境内の別の案内板(注4)及び平凡社「静岡県の地名」によれば、葛見神社は、延喜式にある「久豆弥神社(くずみのじんじゃ)」に比定される古社。
往昔、伊豆の東北部は葛見庄と呼ばれていた(伊東市内の地名には玖須美の文字も見える)。西暦1100年頃、葛見庄の初代地頭工藤祐高(=伊東家の祖、伊東家次)が葛見神を祀って神社を創建、伊東家の守護神とし、京都から伏見稲荷を勧請して合祀した。これが葛見神社の起源であるという。
推定樹齢が正しければ、大クスは、神社創立以前からの、この地の歴史をすべて見てきたことになる。
太い幹の基部には大きな空洞があり、枝が大きく三方に分かれているあたりには、ぐるっとベルトを巻いて倒壊を防いでいる状態だが、枝の先の方はまだしっかりと生きている。
根元の小さな祠は疱瘡神社と疱瘡稲荷の合社。疱瘡に霊験があると考えたのは大クスの幹肌からの連想であろうか。大クスが難病の肩代わりをしてくれると考えたものだろうか。
注4)「伊東家の守護神・大樟・葛見神社」と書かれた案内板。設置者・設置年月とも不詳。(多分、葛見神社が設置したと思われる) |
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