ページタイトル:来民の大イチョウ 当サイトのシンボル

画像:来民の大イチョウ(全景)

画像:来民の大イチョウ
名称 来民の大イチョウ (くたみのおおいちょう)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 イチョウ
樹高 35m(注2) 今はもっと低い
目通り幹囲 8.7m(注2)
推定樹齢 350年(注3)
所在地の地名 熊本県山鹿市鹿本町来民(注4)
 〃 3次メッシュコード 4930−35−99
 〃 緯度・経度 北緯32度59分57.1秒
           東経130度44分07.8秒
山鹿市指定天然記念物(1971年5月28日指定)
撮影年月日 2011年8月1日

注1)2009年2月に山鹿市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記標柱の側面に記された説明による
注4)2005年1月15日、山鹿市に合併。旧行政区は鹿本郡鹿本町





 来民(くたみ)は、昔懐かしい渋団扇(しぶうちわ)の産地として有名だったらしい。
 渋団扇とは、団扇の和紙部分を、多少の水や火の粉がかかっても大丈夫なように、柿渋を塗って強化した団扇のことである。年配の方にはお馴染みだが、台所から竈(かまど)がなくなって、すっかり見かけなくなった。
 今も残る渋団扇の製造元、栗川商店の斜め前の小路を南に入って行くと、市の多目的交流施設「銀杏館」があり、その前庭広場にこの大イチョウが立っている。
 ずんぐりむっくりの姿は、主幹を途中で失ったからである。
 平成9年(1997)、雷の直撃を受けたイチョウが火を噴き、火種が幹の内部に残って、3日間も燃え続けた。樹高35mを誇った上空部分はすっかり焼けてしまった。
 翌年、土壌改良など、樹勢回復に手を尽くした結果、イチョウは枯れることなく、今日の姿にまで元気を取り戻したということだ。
 加藤清正(1562〜1611)の手植え伝承もあるという。
 
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