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注1)現地の案内板には「大楠」、静岡市ホームページ文化財一覧表では「大樟」とのみ記されている
注2)上記案内板による
草薙神社は日本平の北麓。祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)。
草薙・日本武尊というと、次の神話が思い出される。
蝦夷征伐のため東征した日本武尊は、その途次、枯野に火を放たれて窮地に陥る。その対策として、尊は持参の天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)で草を薙ぎ払い、迎え火を付けて難を免れた。以来この剣を「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と呼ぶようになった。
焼津がその地だとも言い、この付近がその舞台であったとされている。当社も、その「草薙剣」を神剣とし奉っているらしい。社名も地名も、その伝説に拠るのだろう。神社は、古くからの歴史を伝えている。
天然記念物のクスノキは、簡単な竹柵で囲った中にあった。
確かに、かつては20mの幹囲を誇った時期があったのかも知れないが、現在はその大部分を欠き、実態は大きくかけ離れた。まるで、ピースを多く失ったジグソーパズルのよう。想像の目にのみ、全容が見える。
しかし、殆ど崩れてしまったかつての幹の一部が、オブジェのように残り、若い幹とよくマッチしている。
うまく表現できないが、巨木としてより、一種の芸術作品のような印象を受けた。 |
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