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名称 九郎天神のクスノキ (くろうてんじんのくすのき) 名称の典拠 なし 樹種 クスノキ 樹高 24m(注1) 目通り幹囲 6.6m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 福岡県春日市春日2丁目 〃 3次メッシュコード 5030−23−27 〃 緯度・経度 北緯33度31分15.4秒 東経130度28分19.4秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2017年3月31日 春日神社前の神池のところから東に約150m。牛頸川(うしくびがわ)に架かる御潮井橋(おしおいばし)西詰に立つクスノキ。 左図に見える祠の前に「九郎天神」と名前を刻んだ石柱があったので、標記のように名付けさせてもらった。 九郎天神についてインターネットで検索したら、「春日九郎天神社@紀行道中写真館」のページに詳しく載っていた。どうやら春日神社の末社の一つらしい。 祭神の名は黒男大明神(供老大明神とも)だという。黒男(クロオ)が九郎(クロウ)に転じたものらしい。源九郎義経に関わる伝承でもあるのかと思っていたのだが、見事に予想が外れた。 「筑前国続風土記附録」に黒男大明神の楠についての記述があるという。このクスノキのことだろうか。 「筑前国続風土記」は貝原益軒(かいばらえきけん、1630〜1714)の著作だが、附録の方は加藤一純(かとういちじゅん、福岡藩士、1721〜93)ほかによるもの。両書には百年ほどの開きがある。とはいえ、今から200年以上前に、注目されるだけの大きさになっていたことは間違いないのだろう。 九郎天神の境内は狭い。そこからはみ出すように立っているものだから、クスノキは樹冠を大きく切り詰められ、失われた枝も多い。すぐそばを生活道路が通っている以上、可哀想だが、仕方がないことかも知れない。 「市の美観風致を維持するために」春日市が指定した保存樹木第8号である。 |
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