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名称 黒杉神社のイチョウ (くろすぎじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 兵庫県美方郡新温泉町切畑(注2)
〃 3次メッシュコード 5334−24−10
〃 緯度・経度 北緯35度31分01.2秒
東経134度30分02.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年10月16日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)2005年10月1日、美方郡内の2町が合併して新温泉町誕生。旧行政区は美方郡温泉町
黒杉神社は切畑集落のほぼ中央。集落内の高所に位置している。
集落内の道は細いので、照来川右岸沿いの県道265号の路肩に車を置いて歩いた。
家々の屋根の上に、大イチョウの丸い樹冠が見えている。そこを目当てに、入り組んだ道を進む。途中、出会った人と挨拶を交わし、はるばる新潟県からイチョウに会いに来たことを告げると、黄葉のすばらしさについて語って下さった。再訪することは叶わないだろうが、まるで昇る太陽のように見事であろうことは想像できる。
神社に着くと、一人の男性が境内や社殿の清掃をしておられた。その方から伺った話と、兵庫県神社庁WEBページの記述を総合すると、ここに黒杉神社が鎮座するようになった由来は、およそ次のようであるらしい。
もともと神社は、ここからもう少し北側、川の近くにあった。2本の黒杉を御神体としていたため黒杉神社と称した。村人たちは、幅4尺ほどの参道を整備して、厚い信仰を寄せていた。
それが、大正元年(1912)、同7年(1918)の両度の水害で、境内を流失。参道も寸断してしまった。しかたがないので、もと八幡神社があった現在の地から遙拝し、例祭等を行っていた。
昭和2年(1927)、村人たちは神社の移転を決め、黒杉神社は現在の地に遷座した。と、こういうことのようだ。
黒杉神社なのに、何故、スギではなくイチョウなのか。その理由がわかった。
大イチョウは、本来、八幡神社のイチョウだったのである。 |
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