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名称 黒森神社の祖母杉 (くろもりじんじゃのおばすぎ) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 スギ 樹高 不明 目通り幹囲 5m(注2) 推定樹齢 3000年(注3) 所在地の地名 岩手県宮古市山口 〃 3次メッシュコード 5941−37−95 〃 緯度・経度 北緯39度39分43秒 東経141度56分30秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2017年5月12日 注2)まったくの目分量 注3)近くの案内板では、半径を3.0m(3000mm)とし、枯死した部分の表面近くの年輪間隔がほぼ1mmだったことから、樹齢を3千年と計算しているが、年輪間隔については、その平均値が幹の表面近くと中心近くでは異なっているのが普通であり(「データの見方」の「推定樹齢について」参照)、かつ何よりも半径の値が全く誤っている。(半径が3mとすれば、周囲長は18mを超える。仮に根元に近いところを測ったにしろ、このスギの実際の大きさとはまったくかけ離れた数値だ) 実際の樹齢は、どんなに多く見積もったとしても1000年に遠く及ばないことは明らかと思われる 黒森神社の社殿東側の沢を130mほど登ったところに左図のスギが立つ。(大杉まで山道があって、途中で迷うことはない) 大杉は2本。 祖母杉はかろうじて生きているが、幹の半分ほどが削げ落ち、残った部分も腐朽が進みつつある。祖父杉の方はもう完全に枯死している。(祖父杉の方が大きい) 祖母杉と書いて「おばすぎ」と読むらしい。祖父杉は「おじすぎ」と読むようなので、要は「おば(あさん)杉」「おじ(いさん)杉」ということなのだろう。 周囲を若い人工林に囲まれている。この2本は、その名前通り、人工林を基準にすれば2世代以上昔からここに立っていたと思われる。社殿からはかなり離れており、幹には注連縄もないのだが、植林の際も、この大杉に敬意を表し、伐採することはしなかったのだろう。 各地の大杉に比べ、大きさについては、見るべきものがないように思うが、こんな姿になっても伐られずにいることが、大杉への思い入れの深さを表しているように思われる。 桁外れの推定樹齢にも、それが表れているのだろう。 |
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