ページタイトル:黒森日枝神社のケヤキ 当サイトのシンボル

画像:黒森日枝神社のケヤキ(幹と並ぶ)

名称 黒森日枝神社のケヤキ
    (くろもりひえじんじゃのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 伝承600年(注1)
所在地の地名 山形県酒田市黒森
 〃 3次メッシュコード 5839−26−15
 〃 緯度・経度 北緯38度50分47.8秒
           東経139度49分01.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年8月4日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 河口まであと2.5kmというあたりで、赤川に支流の大山川が合流する。黒森の日枝神社は、その合流ポイントの北北東約800m。
 境内の創建六百年記念之碑によれば、永徳元年(=弘和元年、1381)に近江国坂本の日吉山王権現の分霊を勧請したことに始まるようだ。
 それから350年ほどを経た享保20年(1735)頃、ここで農民歌舞伎が奉納された。たいそう評判が良かったのだろう。以来、270年以上にわたり、「黒森歌舞伎」(山形県指定無形民俗文化財)として受け継がれている。
 公演は旧正月(現行暦では2月15日と17日)と決まっている。極寒の中での公演である。そのため「寒中芝居」「雪中芝居」とも言われる。芝居が終わると、いくつものレパートリーから翌年の演目を選び、一年がかりで準備する。
 境内に、そのスケジュール表が掲示してあった。
 私が訪ねたのは、ちょうど衣装の虫干しのとき。数人がその後片付け(?)をしておられた。
 さて、ケヤキであるが、神社拝殿の手前、朱塗りの両部鳥居の傍に立っている。平成3年に、酒田市指定保存樹第87号となった。
 地上4mほどで、横枝1本を残して、他はみな切られてしまった。現在の樹冠は中小枝が形作っている。(よく見ると、ケヤキ以外の葉も混じる)
 ケヤキのまわりに見えるのは、虫干しに使った道具だと思われる。ケヤキも歌舞伎を楽しみにしていることだろう。
 
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