ページタイトル:黒川桜林のエドヒガン ロゴ:人里の巨木たち

画像:黒川桜林のエドヒガン 名称 黒川桜林のエドヒガン
    (くろかわさくらばやしのえどひがん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 6m(注2)
目通り幹囲 4.3m(注2)
推定樹齢 350年以上(注2)
所在地の地名 長野県上水内郡飯綱町黒川(注3)
 〃 3次メッシュコード 5538−01−97
 〃 緯度・経度 北緯36度45分04.9秒
           東経138度13分16.2秒
飯綱町指定天然記念物(2009年3月25日指定)
撮影年月日 2016年4月15日

注1)2010年4月に飯綱町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による
注3)2005年10月1日、郡内の2つの村が合併して飯綱町誕生。旧行政区は上水内郡牟礼村





 このサクラが立つのは、牟礼東小学校の西約800m。滝沢川左岸、大宮神社の参道入口。
 双幹のサクラで、小振りながら、横への広がりを感じさせる樹形だ。
 サクラの東側は今は一面の耕地だが、案内板によると、慶安〜承応(1648〜55)の頃までは、サクラの樹林(桜林)であったとする伝説があるらしい。樹林は100m四方ほどの広さがあったというから、約1町歩。相当な広さだ。人々の出入りも自由な名勝地だったとか。このサクラはその唯一の生き残りとされているようだ。
 山の斜面でもない耕作適地に、あえてサクラの樹林が作られたとは信じがたいが、眼前に広がる緩やかな起伏を眺めつつ、春の穏やかな陽光を浴びていると、本当の話しのようにも思えてくる。
 いずれにしろ、このサクラが当地のシンボル的な存在だったことは間違いないようで、昭和30年(1955)に中郷・高岡の2村が合併して牟礼村(むれむら)となる前の「中郷村の歌」にも歌われているそうである。
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