ページタイトル:栗原連理のサカキ 当サイトのシンボルマーク

画像:栗原連理のサカキ_1

画像:栗原連理のサカキ_2

画像:栗原連理のサカキ_3
名称 栗原連理のサカキ (くりはられんりのさかき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 サカキ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 3.4m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 岐阜県不破郡垂井町栗原
 〃 3次メッシュコード 5236−74−93
 〃 緯度・経度 北緯35度20分07.2秒
           東経136度32分05.3秒
岐阜県指定天然記念物(1975年12月10日指定)
撮影年月日 2022年10月13日

注1)2007年1月に垂井町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)上記案内板による





 垂井町南西部、南宮山(なんぐうさん、419m)から象鼻山(ぞうびさん、140m)に向かって延びる稜線近く、関ヶ原合戦で土佐の長宗我部盛親(ちょうそかべもりちか)が布陣した陣跡に立つサカキ。
 地理院地図を見ると、北の方からサカキのすぐ近くまで林道があるようだが、少なくともサカキの近くでは、一般車の通れそうな道ではないように思われた。
 私が辿ったのは東麓の清水谷公園からのルート。これが多分最も近く、公園からサカキまで、古稀を過ぎた私の足でも25分までかからなかった。
 岐阜県天然記念物のサカキは、2本の合体木ではあるが、下部はまるで1本の木であるかのようにしっかりくっついている。サカキとしてはなかなかの大きさだ。
 形の整った半球形の樹冠は、樹勢が良い証しなのだろう。去年(2021)1月に大枝の1本が折れたようだが、その影響を感じさせない元気の良さである。
 ところで、樹名の「連理」について、ご存知ない方のために一応説明したい。(巨木ファンには言わずもがなのことではあるが)
 広辞苑にはこうある。『@一本の木の枝が他の木の枝と連なって木理の通ずるもの』。木理(もくり)とは木目(もくめ)のことだが、「木理が通ずる」というのは樹木が生きるために必要な道管などの組織が繋がることを指していると思われる。
 左中図が連理部分を写したものである。右の幹から伸びた枝が左の幹に吸い込まれるように繋がっているのがお分かりだろうか。岐阜県公式ウェブサイトの文化財紹介ページによれば、このような連理が5ヶ所あるそうだ。(数えてはみなかった)
 なお、広辞苑の説明には続きがある。『A夫婦または男女の深い契のたとえ』。いわば一心同体というわけだ。
 そんなことから、このサカキも『古来「縁結びの榊」といい伝えられている』そうである。(案内板より)
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