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名称 栗田八幡宮の大樟
(くりだはちまんぐうのおおぐす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 12.0m(注2)
推定樹齢 伝承1000年(注2)
所在地の地名 福岡県朝倉郡筑前町栗田(注3)
〃 3次メッシュコード 5030−15−31
〃 緯度・経度 北緯33度27分06秒
東経130度38分07秒
三輪町指定天然記念物(1978年2月25日指定)
撮影年月日 2009年8月1日
注1)三輪町教育委員会が設置(設置年月不詳)。訪問時現在、設置者名だけを「筑前町教育委員会」と訂正してあった
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2005年3月22日、朝倉郡内の2町が合併して筑前町誕生。旧行政区は朝倉郡三輪町
夜須(やす)高原記念の森から、直線距離にして3kmちょっと南に、目配山(めくばりやま、423m)がある。
地図上で八幡宮の位置を見つけるには、まず目配山の頂(いただき)から尾根づたいに1kmほど南下し、そこからは、西に分岐する尾根を下る。八幡宮は、その尾根の最先端部にある。
クスノキにつけられた名は「栗田八幡宮」だが、現在は「松峡(まつお)八幡宮」が神社の正式名なのだろうか。訪問の5ヶ月ほど前に設置されたばかりの、ピカピカの案内板には、そちらの名が記されていた。
ここは神功皇后ゆかりの地だと伝承されている。
「日本書紀」に、羽白熊鷲(はじろくまわし)を討伐するため松峡宮に来た皇后が、これを討ち果たしたあと、「わが心安(やす)し」と言ったため、この地方を夜須(やす)と呼ぶようになった旨が記されているそうだ。
さて、クスノキであるが、現在はご覧のとおり。まだ死んではいないが、もはや「傷みが激しい」というレベルを超えている。
案内板には、「高さ約三十メートルの大木」だと記されている。今から約30年前、天然記念物に指定された当時は、きっと樹勢も良かったのだろう。福岡藩士であり、著名な儒学者でもあった貝原益軒(1630〜1714)の「筑前国続風土記」にも掲載されているそうだ。近隣によく知られる巨木だったようだ。
石段を登りきったところ、拝殿に向かって左手に立っている。 |
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