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名称 熊野大権現堂の杉
(くまのだいごんげんどうのすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 600年以上(注3)
所在地の地名 福島県田村市船引町芦沢字舘(注4)
〃 3次メッシュコード 5640−04−94
〃 緯度・経度 北緯37度25分08.1秒
東経140度33分12.9秒
船引町指定天然記念物(1973年3月20日指定)(注5)
撮影年月日 2007年9月15日
注1)船引町教育委員会が設置(設置年月不詳)。市町村合併後、設置者名を田村市教育委員会に訂正。なお、天然記念物指定は、大杉に絡む大フジとセットであり、天然記念物指定名称は「熊野大権現堂の杉と藤」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板による
注4)2005年3月1日、田村郡内5町村が合併して田村市誕生。旧行政区は田村郡船引町
注5)合併後の2005年4月17日、改めて田村市天然記念物に指定された
谷間の水田の縁を廻る狭い車道の脇に、熊野大権現堂がある。「大」権現堂の名ではあるが、熊野神社を中心に稲荷神社と穏津島神社の、合わせて3つの小祠が一つの覆屋の下に並ぶだけ。
社地の西に小さな池がある。
池を覗き込むように大杉が立ち、それに幹囲1m強の大フジが絡みついている。従って、離れて見ると、フジの葉がスギの樹形を模倣しているような姿である(下図)。
大杉の下に入ると、今度はフジの葉が見えず、スギの葉だけがはっきり見える。全体をフジに覆われてはいるが、スギの樹勢は悪くない。
ウラスギ(アシウスギ)の仲間と思われる。まるで幹のような太い枝を横に伸ばしている。
大枝の付け根に、瘤状の下垂物が見られる。イチョウならば、気根とか乳柱とか称するのだろうが、スギの場合、何と呼んだらいいのだろうか。
ウラスギにときどき見られる現象である。 |
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