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名称 天神乳銀杏 (てんじんちちいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 26m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 500年(注3)
所在地の地名 福島県白河市大信隈戸(注4)
〃 3次メッシュコード
〃 緯度・経度 北緯37度13分46.8秒
東経140度11分14.4秒
白河市指定天然記念物(1971年4月1日指定)
撮影年月日 2013年9月24日
注1)白河市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による
注4)2005年11月7日、白河市に合併。旧行政区は西白河郡大信村
隈戸川左岸に沿って走る県道58号(矢吹天栄線)の路傍に、天神乳銀杏の小さな案内表示が出ていた。
大イチョウは、菅原道真を祀る小さな祠を守るように立ち、そのため天神乳銀杏と呼ばれているが、実は、宗教法人としての神社ではなく、個人の所有物である。自由に見学できるよう、公開して下さっていることに感謝したい。
いかにもイチョウらしく荒々しい樹容が素晴らしい。まさに神がかりの力強さを感じる。
乳銀杏の名は、下垂する気根をイチョウの乳房と見立てたものである。そのため、母乳の出がよくなるよう、祈願する風習が各地にあった。当地でも、このイチョウの樹皮を削り取って持ち帰り、煎じて飲むとよく乳が出るとの伝承があったようだ。粉ミルクのない昔は、母乳の多寡が赤子の生死を左右することもあっただろう。まさに命がけの信仰であったと思われる。
イチョウと向かい合うように立つモミもなかなかのもの。 |
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