ページタイトル:子安観音の大クス ロゴ:人里の巨木たち

画像:子安観音の大クス(幹と並ぶ) 名称 子安観音の大クス (こやすかんのんのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 7.6m(注2)
推定樹齢 伝承500年(注2)
所在地の地名 長崎県佐世保市有福町
 〃 3次メッシュコード 4929−56−52
 〃 緯度・経度 北緯33度07分59.4秒
           東経129度47分02.7秒
長崎県指定天然記念物(1970年1月16日指定)
撮影年月日 2015年3月30日

注1)2007年12月20日に佐世保市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 大クスの子安観音は、ハウステンボスがある針尾島にある。もっとも、島と言っても、実際にハウステンボスを訪ねた方々のうち、「島」を実感できた人は殆どいないのではないだろうか。
 針尾島と九州を隔てる早岐瀬戸(はいきせと)は、江戸期以降の干拓によってどんどん幅が狭まり、長さ11kmに対して平均の海峡幅は100m強。今では架かる橋もたくさんあるので、気分は、川の対岸に渡るようなものである。(時間によって潮流の向きが変わることで、川ではなく海峡であることが分かる)
 ハウステンボスは早岐瀬戸の南口にあるが、大クスは針尾島の北部、有福町にある。
 クスノキが立つのは、今様な造りの観音堂の手前。地上2.5mほどの高さで7本の大枝に分かれ、幅の広い樹冠を戴いている。存在感はなかなかのもの。
 根元にある自然石の三界万霊塔(有縁無縁を問わず、この世のありとあらゆる霊を供養する塔)は、文化4年(1807)の建立。当地に疫病が流行した時に建てられたという。また、それに先立ち、今から数百年前、このクスノキを伐採したところ疫病が大流行したため、厄払いの祈願をして、以来大切に育てたとの伝説もあるようだ。(案内板より)
 クスノキも、今では疫病除けの神木と見なされているということである。
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