ページタイトル:古谷ノ入のアズマヒガン桜 当サイトのシンボルマーク

画像:古谷ノ入のアズマヒガン桜 名称 古谷ノ入のアズマヒガン桜
    (こやのいりのあずまひがんざくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 福島県伊達市月舘町月舘(注3)
 〃 3次メッシュコード 5640−44−69
 〃 緯度・経度 北緯37度43分16.1秒
           東経140度36分56.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2021年4月6日

注1)福島県県北地方振興局・福島県県北農林事務所が設置(設置年月不詳)
注2)この桜は2000年3月30日、福島県緑の文化財に登録された。その資料による。(同資料では太さの尺度として胸高直径を用いているので、それを円周率倍して幹囲とした。なお、緑の文化財登録名称は「古谷ノ入のアズマヒガン」であり「桜」がない)
注3)2006年1月1日、伊達郡内5町が合併して伊達市誕生。旧行政区は伊達郡月舘町





 合併前の月舘町中心部から、南の太郎坊山(たらぼうやま、551m)方面に向かって約1.8km。谷奥の集落に立つ彼岸桜。(アズマヒガンはエドヒガンの異称)
 道路から一段高い平面に立ち、南側の小道を辿ると桜よりさらに高い位置まで登ることができる。(北側にも作業道あり)
 かなりの古木で、主幹を途中で失ってしまったが、歴戦の雄のような荒々しい逞しさをまだ残している。
 花色は淡い。訪問時は満開を過ぎて落花盛んというところだったが、まだ美しさを保っていた。
 ところで、このあたりは字(あざ)が細分されているようで、一つの字に家が1軒と言っても大袈裟でないかも知れない。
 桜が立つ場所からは少しだけ離れているが、その一つに「古屋ノ入」という字があって「こやのいり」と読む。一方で樹名にある「古谷ノ入」は見当たらない。もしかして、緑の文化財登録の際に間違ってしまったのだろうか。「古屋ノ入」は地理院地図にも見える。この地区を代表する字名だったかと想像しているのだが…。(当否不明)
 余談だが、地理院地図でこのあたりの地名を眺めると、「酒呑ノ入(しゅどのいり)」というのがあって、川を挟んだ対岸に「上戸」がある。「じょうご」と読んで欲しいところだが、実際は「あがと」と読む。上戸から谷を遡ると、「三拍子(さんびょうし)」もあって、酒宴の席をともにしているようで、なんとなく楽しくなる。その途中には意味不明ながら「古語老内(こごろううち)」という地名もある。
 つい、ほかにもないかと探してしまった。
 これだから地図を見るのは楽しい。
ボタン:福島県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る