|
|
|
名称 高蔵寺のツガ (こうぞうじのつが)
名称の典拠 なし
樹種 ツガ
樹高 28m(注1)
目通り幹囲 4.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県木更津市矢那(やな)
〃 3次メッシュコード 5339−07−09
〃 緯度・経度 北緯35度20分19秒
東経139度59分39秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月19日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
木更津市矢那は、藤原鎌足(ふじわらのかまたり、614〜669。藤原氏の始祖=中臣鎌足)ゆかりの地とされている。鎌足小学校、鎌足中学校はもとより、診療所やら公民館やら、あちらこちらで鎌足の名を目にする。「かずさ鎌足」という住所までできた。
その鎌足の誕生伝説を伝え、鎌足による創建伝承を伝えているのが、「高倉観音」の名で知られる坂東三十三観音霊場第30番札所、真言宗豊山派平野山高蔵寺(へいやさんこうぞうじ)である。
昨今は札所巡りが盛んなようで、高蔵寺へも多くの人が訪れる。門前に駐車場もあって、車での参詣も容易だ。
その駐車場から見て、向かって左手の道路際に、このツガが立っている。樹勢が良さそうで、折損枝もあまり見当たらない。見事なものである。
ツガとしては大木に属し、千葉県内では東大演習林に生育するツガに次ぎ、第2位の幹囲を有している。(2014年5月現在、環境省巨樹データベースによる)
これだけのツガなのだが、参詣者も、所有する高蔵寺もあまり関心が無いようだ。
幹に括り付けられた「木更津 名木100選」No.20に登録されたことを示す小さな標識が、寂しく光っていた。 |
|