|
|
|
名称 八幡神社の祖神のバラ
(はちまんじんじゃのそしんのばら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ハリギリ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注3)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 山梨県北杜市小淵沢町(高野(こうや))(注4)
〃 3次メッシュコード 5338−62−14
〃 緯度・経度 北緯35度51分11.4秒
東経138度18分22.8秒
北杜市指定天然記念物(1966年6月10日指定)
撮影年月日 2017年8月28日
注1)小淵沢町教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称は「高野八幡神社の祖神のバラ」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)地表面から1.3m上方の幹囲を測定したところ、496cmあった
注4)2006年3月15日、北杜市に合併。旧行政区は北巨摩郡小淵沢町
釜無川(かまなしがわ)左岸、JR小淵沢(こぶちさわ)駅から南南西1.5kmほどのところに高野(こうや)の八幡神社が鎮座する。(神社は家々から少し離れているが、生活道路に開く参道の入口に案内表示あり)
天然記念物のハリギリは拝殿のすぐ左(向かって右)。
上空で多くの葉を付けた大枝を広げており、また幹囲も順調に増加しているようなので、現時点の樹勢は悪くないのだろうと思うが、幹の傷みはかなりひどい。このままで倒壊の恐れはないのだろうか。
何故にハリギリでなくバラと呼ばれているのだろうか。
Wikipediaの「ハリギリ」の項目を見ると、ハリギリの若芽を山菜として食べることもあるそうだが、そのような地方のなかに、ハリギリの若芽をオオバラと呼ぶ地方があるらしい。当地もその一つなのだろうか。
若木のハリギリには刺が生じる。そんなことからバラを連想したのかも知れない。同じく刺を生じるタラノキの若芽と違い、ハリギリは遙かに大木になることからオオバラと呼ばれたのだろうか。(当否不明)
祖神については案内板に説明があり、「木のそばに文字道祖神があるところから」そのように呼ばれるとある。しかし、目についたのは「道祖神」の文字が刻まれた石ではなく、男女像の姿を持った双体道祖神だった。(私が見落としたのかも知れない。それに、そもそも祖神と道祖神とは意味が異なるように思うのだが…)
固有名はともかく、ハリギリとしては山梨県内一であることはもちろん、関東一円でも最大のハリギリと称してもよさそうだ。(2017年8月現在、環境省巨樹データベースによる)
いつまでも元気で長生きしてもらいたいと思う。 |
|