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大沙川 (訪問時、水は流れていなかった)
この下を、旧東海道がトンネルで貫いている |
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名称 弘法杉 (こうぼうすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 26m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 伝承750年(注2)
所在地の地名 滋賀県湖南市吉永(注3)
〃 3次メッシュコード 5236−30−88
〃 緯度・経度 北緯34度59分17.6秒
東経136度06分06.0秒
甲西町指定天然記念物(1977年10月4日指定)
撮影年月日 2009年5月23日
注1)1994年3月、甲西町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)2004年10月1日、甲賀郡内の2町が合併して湖南市誕生。旧行政区は甲賀郡甲西町
天井川(てんじょうがわ)をご存じの方も多いと思う。
天井川とは、川床の標高が堤防の外側の地面の標高より高くなってしまった川のことである。例としては草津川が有名で、JR東海道本線が草津川を通過する際、川の上を橋で越えるのではなく、川の下をトンネルによって潜っていることがよく知られている。
弘法杉が立つ場所は、そんな天井川の一つ、大沙川の堤防上である。そして、弘法杉の下には、旧東海道のトンネルがある。
トンネルの西口に、堤防上に至る小道があり、弘法杉の案内板が設置されていた。
弘法大師がこの地に来て、食事後、2本の杉箸を地面に挿して置いたところ、それが根付いて、この大杉になったと伝承されているようだ。その後、朽ちてしまったので、里人が再び植えなおしたが、そのうち1本は、安永2年(1773)の台風で倒壊したとも伝えているらしい。
なお、このスギの枝で箸を作って子に使わせると、左手で箸を持つ子も、右手で持つようになるとの伝承もあるようだ。(上記案内板より)
なにしろ弘法大師の御利益である。左利きの矯正など朝飯前のことだっただろう。 |
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