ページタイトル:光林寺のサワラ サイトのシンボル

画像:光林寺のサワラ

画像:光林寺山門
 光林寺山門
名称 光林寺のサワラ (こうりんじのさわら)
名称の典拠 なし
樹種 サワラ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 岩手県花巻市石鳥谷町中寺林(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5941−11−60
 
〃 緯度・経度 北緯39度28分16.1秒
           東経141度07分39.4秒
花巻市指定天然記念物(2005年12月26日指定)
撮影年月日 2008年8月5日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)2006年1月1日、花巻市に合併。旧行政区は稗貫郡石鳥谷町





 旧石鳥谷町役場から、直線距離にして南西に2kmほどのところに時宗の名刹光林寺がある。
 境内に掲示された由緒書によれば、開基は伊予国主であった河野通信(みちのぶ)の長男通俊の次男で、稗貫郡太守寺林城主河野通重と伝えられている。開山は宿阿順道。順道の俗名は河野通次で、開基通重の嫡子であった。
 河野氏といえば、時宗開祖一遍上人の出身氏族である。通次と一遍は従兄弟だったようだ。父に代わって京の六波羅探題に出仕していたとき、一遍の教化を受けて出家したという。
 鎌倉時代が始まった頃の話である。
 その後、戦国の時代に一時衰えかけたこともあったようだが、平和な世になって、慶長10年(1605)領主南部利直より70石を寄進されるなど(寄付証文が現存)、寺運は持ち直した。
 また、元禄14年(1701)当寺16代円護が時宗本山遊行第45代上人尊遵となるなど、教団内部でも有力な寺院であったようだ。
 お寺の話が長くなった。
 駐車場から見ると、土塁上、白い塀の向こうに一直線に大木が並んでいる。その向かって右端に立つのがこのサワラである。
 遠望したときは、葉をたくさんつけて元気が良さそうに見えたのだが、幹の片面はすっかり表皮が剥がれている。半身だけで生きている状態のようだ。倒れぬよう、つっかい棒もしてある。
 光林寺の歴史には及ばないにしても、寺内では長老格のサワラである。まだ長生きして欲しいものだ。
 
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