ページタイトル:迎接寺跡のシイ 当サイトのシンボル

画像:迎接寺跡のシイ(幹と並ぶ)

画像:迎接寺跡のシイ
名称 迎接寺跡のシイ (こうじょうじあとのしい)
名称の典拠 天然記念物指定名称より(注1)
樹種 ツブラジイ
樹高 14m(注2)
目通り幹囲 8.0m(注2)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 京都府京丹後市久美浜町湊宮(注3)
 〃 3次メッシュコード 5334−37−50
 〃 緯度・経度 北緯35度38分06秒
           東経134度52分38秒
京丹後市指定天然記念物(2008年7月8日指定)
撮影年月日 2012年5月13日

注1)指定された際の名称は「迎接寺跡シイ(ツブラジイ)」だが、私のサイトでは上記のように呼ばせてもらうことにした
注2)京丹後市公式WEBページより
注3)2004年4月1日、3郡にまたがる6つの町が合併して京丹後市誕生。旧行政区は熊野郡久美浜町





 京丹後市のWEBサイトで、このシイのことを知り、是非とも会いたいと思った。しかし、道路から離れた山林内にあるらしく、どこをどう行けばいいのかさっぱり分からない。そこで、失礼を顧みず、市の教育委員会に尋ねることにした。
 とても丁寧なご回答を頂き、おかげさまで、シイの木に出会うことが出来た。以下、私が辿ったルートを紹介したい。(他にもう1ルートあるようだ)
 久見浜湾の西を走る県道49号を進み、シーサイド温泉の500mほど南方で、西に登る2車線道路に入る。この道は、広い駐車場で行き止まり。(大きな建物があるが、営業してはいなかった) 駐車場に車を置き、ここからは斜面をよじ登ることになる。
 もとは細い山道があったようなのだが、駐車場造成の際に山側斜面が削られ、なくなってしまったようだ。法面保護を施した山側斜面の右側に、モウソウチクの林がある。林の南縁に沿ってよじ登ると、林の上は勾配が緩くなり、踏み分け道のような細い山道があった。それを20mほど(距離は正しくないかも知れない)登ると、左手に幅2mほどの林道の終点がある。あとはこの林道を道なりに下るだけ。まもなく右手の樹林内に姿が見えてくる。(この林道の反対側は、上記2車線道路に通じているようだ)
 私が辿った部分はもう使われていないようで、草が生えていたが、シイの木から下の方は現役の林道のようだ。ただし、林道と言っても、規格を満たした、ちゃんとした林道ではなく、赤土に残る轍(わだち)もキャタピラの跡だけ。逆ルートを辿る場合も、自動車は不可。
 さて、肝心のシイの木の話に移ろう。
 かつて、ここ山内(さんない)には迎接寺というお寺があった。シイの木の近くに適当な広さの平面がある。ここに御堂が建っていたのだろう。しかし享禄2年(1529)、迎接寺は大向(おおむかい)に移り、その後も長く集落は存続したが、昭和44年(1969)までには離村したという。
 山内集落の人々は、このシイの木をどのように見守ってきたのだろうか。
 いかにもシイの木らしい混沌とした樹形だ。融合木なのか、全体で一株なのか、よくわからない。浮き上がってうねる根は熱帯樹のようでもある。低地側では、一部が板根のように発達している。
 一度、大きく形が崩れ、そこから再び枝が伸びて、今の姿を形作っているようにも思われる。そのためか、全体に若々しい感じだ。
 まだまだ大きくなるのではなかろうか。
 
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