ページタイトル:降神の槙 ロゴ:人里の巨木たち

画像:降神の槙

画像:降神の槙(全景)
名称 降神の槙 (こうじんのまき)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 イヌマキ
樹高 14m(注2)
目通り幹囲 4.3m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県鴨川市広場
 〃 3次メッシュコード 5240−50−38
 〃 緯度・経度 北緯35度07分08.3秒
           東経140度06分23.2秒
鴨川市指定天然記念物(1976年4月28日指定)
撮影年月日 2014年5月17日

注1)多分、鴨川市教委が設置したのだと思うが、設置者名・設置年月とも未確認。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による





 鴨川市役所の北東約1km。市街地のはずれに日蓮宗の名刹小松原山鏡忍寺がある。
 文永元年(1264)11月11日、この地で地頭東条景信が日蓮を襲った。いわゆる「小松原の法難」である。
 日蓮に同行していた弟子鏡忍坊と信者工藤吉隆が殺されたが、腕を折られ頭部に刀傷を負ったものの日蓮は助かった。樹上に現れた鬼子母神が放つ光に敵の目がくらみ、その間に危うく逃れることができたと伝えられている。
 鬼子母神が降臨したのは、このイヌマキだったということで名付けられた名が「降神の槙」。
 のち、日蓮は、亡くなった二人の菩提を弔うため、工藤吉隆の遺子日隆に命じて一寺を開創した。それがこの鏡忍寺である。
 私が訪ねた2014年は、小松原法難からちょうど750年目にあたる。「降神の槙」にとっても節目の年というわけだ。
 イヌマキは、大枝を支柱で保持しているだけでなく、竹で庇(ひさし)のようなものを作り、小枝の先がその上に乗るようにしてある。宝物を扱うように大切にしているのだろう。
 それはともかく、イヌマキの幹や枝がぐるぐる巻きにされているのは何故なのだろうか。
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