ページタイトル:高台寺のカシワ 当サイトのシンボルマーク

画像:高台寺のカシワ 名称 高台寺のカシワ (こうだいじのかしわ)
名称の典拠 なし
樹種 カシワ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 4.3m(注1)
推定樹齢 1000年(注1)
所在地の地名 北海道北見市大町
 〃 3次メッシュコード 6543-57-72
 〃 緯度・経度 北緯43度48分58.1秒
           東経143度54分13.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月8日

注1)境内の樹名板による(設置者名・設置年月とも不詳)





 北見工業大学の南に野付牛(のつけうし)公園があり、公園の南に曹洞宗護国山高台寺(護國山髙䑓寺)がある。市街地にあって、広い境内を有する大きな寺だ。
 檀家さんをはじめ、参詣者も多いのか、広い駐車場が5箇所に分散してあり、それぞれ第1~第5駐車場と名付けられている。(駐車場の出入口はみな北4条通に面している)
 左図の大カシワは第4駐車場の奥。
 踏圧を避けるため、カシワの周囲に垣を巡らし、カシワを大切にするよう訴える表示もある。
 また、「庭前の柏樹子」と題した掲示もあった。
 全文を引用すると、『ある僧が問いました/「仏法の極意は何んでしょう」/師は答えました/「庭の柏の樹に聞け」/“柏樹子の話(わ)”という禅門の公案(研究問題)です。/この柏の大樹は、齢千年と云われ、太古からこゝに居ます。/もし答えてくれるなら、聞きたいことは山程あります。/ひょっとすると、柏の樹はいつも答えているのだけれど、私たちが聞きとれないでいるのでしょうか。』
 樹齢千年はちょっと大きすぎる数値のように思うが、今生きている人間の誰よりも昔から生きていることは間違いない。
 公案の柏には、樹容から見て、槲でなく柏槙(びゃくしん)の方が似合うような気もするが、教えの内容を考えれば、要は樹種などどうでもよいのだろう。柏樹がカシワだったとしても変わりはなさそうだ。
 能天気で即物的な巨木好き人間の目から見ても、大切にされる価値のある大カシワであるように思われる。
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