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参道奥のケヤキ(5.8m)
道路上に立つケヤキ(5.3m)
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名称 住吉神社のケヤキ
(すみよしじんじゃのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 10m/20m(注1)
目通り幹囲 5.8m/5.3m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 福井県福井市味見河内町(注2)
〃 3次メッシュコード 5336−73−35
〃 緯度・経度 北緯35度56分50.2秒
東経136度26分28.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年4月26日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による。いずれも前者が参道奥の個体で、後者が道路上の個体のデータ
注2)2006年2月1日、福井市に合併。旧行政区は足羽郡美山町
足羽川の支流上味見川を遡る。谷の最奥部、最後の集落が味見河内町(旧美山町時代は単に「河内」といった)である。
集落に近づくと、正面に1本の大ケヤキが見えてくる。参道に沿って一直線に並ぶ3本の大ケヤキのうちの1本だ。
元来ここは住吉神社の社地だったと思われるが、自動車道の計画線が、ちょうどケヤキの場所を通ることになった。御神木のケヤキの生命(いわば心のよりどころ)か道路の利便か。住民は選択を迫られたのだろうと想像する。
二者択一では、なかなか厳しい。どちらの意見を重視したにせよ、後の心にしこりが残る。
ここではどちらも満足させる策を採った。道路を左右に分け、中央分離帯のようにして、ケヤキを守った。このケヤキは、集落のランドマークであると同時に、融和のシンボルなのだと思われる。
3本のケヤキの実測目通りは、道路側からそれぞれ5.5m、4.9m、5.9m。20年ほど前の平成元年調査値と比較して、いずれも値が少し大きくなっている。
が、樹勢は徐々に衰退しつつあるようだ。
せっかく守ってもらった生命である。是非とも長生きしてもらいたいものだ。
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