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名称 小田代日枝神社の椎(雄龍)
(こただいひえじんじゃのしい(おりゅう))
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 16m(注1)
目通り幹囲 7.4m(注1)
推定樹齢 1000年(注2)
所在地の地名 千葉県夷隅郡大多喜町小田代
〃 3次メッシュコード 5240−61−83
〃 緯度・経度 北緯35度14分39.6秒
東経140度10分16.3秒
大多喜町指定天然記念物(1978年3月27日指定)
撮影年月日 2014年5月17日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注2)1982年3月に夷隅郡教育委員会が設置した案内板による
養老川右岸、国道465号と県道81号(市原天津小湊線)の交差点があるところが小田代である。
地名には、しばしば不可解なおもしろさがあって興味が尽きない。ここは小田代(こただい)。隣は大田代(おおただい)だが、東に3kmほど離れたところに田代(たしろ)がある。いずれも大多喜町にあって、何故、読み方が違うのだろう。小田代の近くには葛藤とか面白という地名もある。葛藤は「かっとう」でなく、「くずふじ」であり、面白は「おもじろ」と読むようだ。
閑話休題。
小田代の日枝神社に2本のスダジイ巨木が立ち、大多喜町から天然記念物指定を受けた。
上記の案内板は、左図のシイを龍の昇天を彷彿する姿だとし、(こちらを龍に例えるなら、他方も龍に例えるべきだろう、)いわば雄龍と雌龍だ、というようなことを書いている。
これらのシイが当地でそのように呼ばれていると記されているわけではないのだが、雄龍・雌龍の風変わりな呼称がよほど印象的だったのか、巨木ファンには定着しつつあるようだ。(私もその呼称を使わせていただく)
幹の太さは十分。根張りも力強い。根の一部は板根のようになっている。ただし、大枝が整理された結果、樹冠は小さい。
幹には空洞があり、内部に見える焦げ痕は、明治5年(1872)の火災に類焼した際のものでないかということである。 |
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