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タブノキの実が落ちていた(黒い球)
金蔵寺不動堂 |
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名称 金蔵寺のタブノキ (こんぞうじのたぶのき)
名称の典拠 なし
樹種 タブノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.2m(注1)
推定樹齢 600年(注2)
所在地の地名 石川県輪島市町野町金蔵
〃 3次メッシュコード 5637−00−96
〃 緯度・経度 北緯37度24分45秒
東経137度04分30秒
輪島市指定天然記念物(1984年12月24日指定)(注3)
撮影年月日 2007年9月23日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)高札形の樹名板による
注3)「金蔵寺古木群」として境内に立ついくつかの古木を一括指定。そのなかにこのタブノキも含まれている
真言宗白雉山金蔵寺の本堂前に立つタブノキ。
境内の案内板によれば、金蔵寺の創建は白雉年間(650〜654)。所蔵する千手観音は、行基が当地に留錫して刻んだと伝えている。
その時代の伝承を鵜呑みにすることはできないが、近在の八幡寺が所蔵する大般若経奥書(応永の頃のものと推測されている)に既に金蔵寺の名が見えるということである。室町時代以前に創立したことは確実と思われる。
大永7年(1527)、兵火で焼失。現本堂は寛保3年(1743)に再建された。
ところで、タブノキだが、推定樹齢はかなり古く見積もられている。
金蔵寺が再建される前のこの地は、白山宮の別当松習院(しょうしゅういん)の寺地だったとのこと。既に松習院時代からタブノキはあったと考えられているわけだ。
タブノキが立っている位置は、わざわざ1本だけ植えたにしては不自然だし、そもそも境内の一等地に植える樹種がタブノキだろうかという疑問も残る。むしろ、本堂再建時に、既に大木になっていたタブノキを切らずに残した、と考えるのが自然かも知れない。とすれば、松習院時代からの遺物という説は肯える。
予想される樹齢の最低値は350年くらいということになろうか。 |
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