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名称 今滝寺のカゴノキ (こんりゅうじのかごのき)
名称の典拠 「但馬の巨木百選」(注1)
樹種 カゴノキ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 4.3m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 兵庫県養父市八鹿町今滝寺(注3)
〃 3次メッシュコード 5334−05−77
〃 緯度・経度 北緯35度23分42.9秒
東経134度42分40.5秒
養父市指定天然記念物(注2)
撮影年月日 2015年4月23日
注1)「但馬ふるさとづくり協会」が刊行
注2)上記「但馬の巨木百選」による
注3)2004年4月1日、養父郡内の4町が合併して養父市誕生。旧行政区は養父郡八鹿町(ようかちょう)
北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山(ようかひょうのせん)インターから、国道9号を八木川(やぎがわ)の上流に向かって3.4kmほど遡ったところが八木(現八鹿町八木)である。
八木の南には八木川が流れ、北には標高300mほどの城山が聳えている。
城山は妙見山(1139m)から東に延びる尾根から分かれた小尾根の先端にあたり、その先は急斜面となって谷に落ちている。
この山頂に、中世但馬きっての豪族八木氏の城があった。城山は、山陰道の往来に睨みを利かせるには格好の地だったのだろう。江戸時代に入って廃城となったが、石垣等の遺構が今も残っており、1997年には国の史跡に指定された。
山陰道(現国道9号)から見ると、城山の後ろに隠れるように一筋の谷があり、その谷奥に高野山真言宗守仁山今滝寺がある。八木氏の菩提寺だったらしい。
今滝寺まで、細い舗装路が続いている。
現在の今滝寺は、辛うじて仁王門に往時の繁栄を偲ぶのみだが、境内は広い。
標記のカゴノキは本堂からかなり離れて、右手奥。木々に囲まれるように立っている。根元に並ぶ小さな墓塔が目印。(本堂裏の熊野神社からカゴノキのところまで道があるようなのだが、シダの群生が美しく、踏みつけるのが可哀想だったので、いったん下の道に降りて迂回した)
幹囲4.3mでは、それほどの巨木でないようだが、カゴノキは暖かい地方に育つ木である。兵庫県山間部にこれだけの大きさのカゴノキは珍しい。
樹形もなかなか立派である。
兵庫県に於けるカゴノキ名木と称して差し支えないように思われる。 |
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