ページタイトル:金剛證寺のスギ 当サイトのシンボル

画像:金剛證寺のスギ(幹と並ぶ)


画像:金剛證寺のスギ


画像:金剛證寺のスギ
名称 金剛證寺のスギ (こんごうしょうじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 6.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 三重県伊勢市朝熊町岳
 〃 3次メッシュコード 5136−56−43
 〃 緯度・経度 北緯34度27分26.4秒
           東経136度47分08.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年6月12日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 深夜、日付が変わる前に家を出発、高速道路を乗り継いで、午前6時に伊勢市に着いた。
 まず、金剛證寺を目指す。車で行くには、有料道路「伊勢志摩スカイライン」を利用する以外にない。6時前はゲートが閉まっているから、もしかしたら、この日の一番乗りかも。
 勝峰山兜卒院金剛證寺は、臨済宗南禅寺派に属する禅刹だが、古くから伊勢神宮と深いつながりがあったようだ。寺蔵の宝物中に、内宮祠官荒木田守房が奉納したという瑞花双鳳八稜鏡(国重文)が現存する。
 スカイラインの料金徴収係の方からは、「神宮のお参りはお済みですか? 神宮に参拝したあと、朝熊山に登るのが正しい順番です」と教えていただいた。
 しかし、今日は参詣が主目的ではない。順番が違っているのは勘弁してもらうことにして、金剛證寺に向かった。
 スカイラインでは、1台の車にも出会わなかった。お寺でも同じ。ときおり関係者らしき人影が見えるほか、誰もいない。

画像:連珠橋と連間の池

 仁王門を潜り、鐘楼の横を通って、参道を進む。
 途中、右手に、朱塗りの連珠橋が架かる連間(つれま)の池が見える。こちら側(上図では左手)が此岸(この世)、橋の向こう(上図では右手)は彼岸(あの世)を表しているそうだ。私としては、もう少し、煩悩の世界を彷徨って、巨木巡りを楽しんでいたい。
 大杉は、慶長14年(1609)建立の本堂(国重文)前の石段の脇。向かって左手上部に立っている。周囲のスギたちもなかなかのものだ。
 金剛證寺は、享和3年(1803)に祝融に見舞われ、多くの伽藍を焼失した。仁王門や鐘楼などは、その後再建された建物である。
 幸い、本堂周辺は火の手を免れた。
 境内の木々のうち、本堂周辺にスギ巨木がかたまっているのは、そんな理由によるのだろう。
 大火の生き証人である大杉は、樹勢も良さそうで、まだまだ大きくなりそうである。
 当分、朝熊山の木々たちの王者の座を明け渡すことはなさそうだ。
 
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