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名称 金剛心院のタブノキ
(こんごうしんいんのたぶのき)
名称の典拠 なし
樹種 タブノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.2m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 京都府宮津市日置(ひおき)
〃 3次メッシュコード 5335−31−27
〃 緯度・経度 北緯35度36分35.4秒
東経135度13分14.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年5月18日
注1)環境省巨樹データベース(2018年調査)による
宮津湾西岸、湾口近くに日置の集落がある。
国道178号に近い日置小学校から府道75号(浜丹後線)を北へ約600m、府道617号(上延利線)が分岐する交差点の先に、高野山真言宗秘密山金剛心院がある。
宮津市教育委員会と宮津市文化財保護審議会が連名で設置した案内板によると、寺伝では平安時代の創建で初めは宝光寿院と称したとされているようだ。中興開山として鎌倉期末に活躍した忍性(にんしょう、1217〜1303)の名を伝えるとのこと(本堂裏に忍性の墓と伝える五輪塔がある)。本尊の木造愛染明王坐像は国重文。
本堂に向かって左奥に左図のタブノキが立つ。
直幹で背が高く、タブノキとしては珍しい樹形だ。樹勢良く、大きな樹冠は門の外からもよく見える。
すぐ近くにカゴノキがあって、標柱の説明では胸高幹周282cm。まだ巨樹の範疇にはないのだが、宮津市から天然記念物指定を受けている。確かにこの地方ではタブノキやシイの木に比べれば珍しい樹種だが、稀有というほどでもない。ちょっと意外な感じ。宮津市内では最大のカゴノキだそうで、若々しく健康そうなことから、将来性を見込まれての指定だろうか。
改めてタブノキを見ると、「余計なことを考えず、素直に指定を喜んでやればいいじゃないか。私は羨んでなんかいないよ」という声が聞こえたような気がした。 |
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