ページタイトル:小生瀬地蔵桜 当サイトのシンボルマーク

画像:小生瀬地蔵桜

画像:小生瀬地蔵桜_2
名称 小生瀬地蔵桜 (こなませじぞうざくら)
名称の典拠 現地の樹名標(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 3.4m(注2)
推定樹齢 500年余(注3)
所在地の地名 茨城県久慈郡大子町小生瀬(宿)
 〃 3次メッシュコード 5540−13−14
 〃 緯度・経度 北緯36度45分58.7秒
           東経140度25分46.8秒
大子町指定天然記念物(2014年7月1日指定)
撮影年月日 2020年4月4日

注1)大子町教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)文化庁「文化遺産オンライン」による
注3)大子町公式サイト「大子町文化遺産」による





 名瀑「袋田の滝」から直線距離で東に約2km。国道461号は宿(しゅく)集落内で直角に曲がる。その宿集落の背後の丘に地蔵桜と呼ばれる古桜が立つ。
 案内板によると、かつてここには八竜山地福寺という寺があった。丘には広大な寺屋敷があり、竜骨を秘蔵していたという伝説もあるらしい。
 現在、地蔵桜を見おろすように延命子安地蔵堂があるが、これは寺跡に地元有志が建立したもの。本尊とする地蔵菩薩は地福寺時代から伝わるものなのだろうか。詳しい説明が無いので、多くは想像するのみである。
 それはともかく、地蔵桜の名前はこのお地蔵さんに由来するのであろう。
 かなりの古木で、幹の中心部を失い、見る角度によっては、向こう側が透けて見える。長く伸びた枝も、支柱の助けがなければ、少しの風で折れてしまいそうだ。
 しかし、花をつけた姿はなかなか優美である。老いてますます美しいとは羨ましい。
 訪ねたのは朝の8時前。さすがにこの時間では、私のほかに誰もいない。地蔵堂下の駐車場も空いていたのだが、朝の散歩を兼ねて、丘の向こうの広い駐車場から歩いた。(歩く時間はわずか)
 この日は明け方近くまで雨。天気予報では日中晴れ渡ることになっていたが、訪問時はまだ雲が厚く垂れ込めていた。
 それでも一瞬だけ日が差した。やはり桜は陽光下で見る方が美しい。
 遠来の客へのプレゼントだったのだろうか。
ボタン:茨城県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る