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独特な姿の神門(国重文) |
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名称 薦神社のクスノキ (こもじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 19m(注1)
目通り幹囲 12.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 大分県中津市大貞
〃 3次メッシュコード 5031−21−77
〃 緯度・経度 北緯33度34分01秒
東経131度13分07秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年3月21日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
中津市役所から直線距離にして南東に約4.5kmほど離れたところに、三角池(みすみいけ。「御澄池」と書くことも)がある。
三角池を御神体とする神社が薦神社(こもじんじゃ)で、神社では池を「内宮」、社殿を「外宮」と称している。
この薦神社は、和気清麻呂(わけのきよまろ)が伝えた神託で有名な宇佐神宮と深い関係がある。
宇佐神宮には、はるか昔に行幸会(ぎょうこうえ)と呼ばれる行事があった。これは長い準備期間と莫大な経費を要する大行事であったらしい(今は行われていない)。その行幸会で巡幸する御輿の御神体となる薦枕(こもまくら)には、三角池で刈り取り、池に浮かぶ敷島で乾かしたマコモが用いられた。よって、池そのものが御神体とされているのである。
池とともに大分県指定史跡とされる境内には、3〜5mくらいのクスノキ巨木が、あちらこちらに散在する。なかなか趣がある姿のものもあるが、標記の大クスノキの前ではみな霞んでしまう。
大クスノキは、初重前後に裳階(もこし)をつけた二重門の手前を東に進んだ先。クスノキ独特の力強い根張りに支えられて直立している。
クスノキの周囲には、金網のフェンスが巡らされている。根元を保護するためだ。しかし、一部が壊れていて、あまり見栄えが良くない。
もし修理をお考えなら、フェンスではなく、ロープか鎖のようなものにお変えになったらどうだろうか。せっかくの大クスノキの景観を損なわずに、人の侵入を防ぐことができると思うのだが。 |
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