ページタイトル(小松神社のイチョウ) サイトのシンボル

画像:小松神社のイチョウ(幹と並ぶ) 名称 小松神社のイチョウ
    (こまつじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 6.1m(注1)
推定樹齢 伝承830年(注1)
所在地の地名 埼玉県羽生市小松
 
〃 3次メッシュコード 5439−14−82
 
〃 緯度・経度 北緯36度09分23秒
           東経139度31分38秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2005年7月23日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版U」による





 東武伊勢崎線羽生駅の南南西1.7km付近に、小松神社が鎮座している。祭神は伊弉諾命(いざなぎのみこと)伊弉冉命(いざなみのみこと)の2柱。
 平凡社「埼玉県の地名」によると、天和2年(1682)に鋳造されたと伝える銅鐘の銘文の写しが神社に残っているらしい。それには次のようなことが記されているという。
 承安年間(1171〜75)、小松内府平重盛(たいらのしげもり)が当地に熊野・白山両権現を勧請、本地仏として阿弥陀如来・十一面観音を安置した。重盛没後、重臣筑後守平貞能が出家して小松寺を建立。重盛の遺骨は両権現のそばに埋葬して、目印のためにイチョウを植えた。
 それがこのイチョウだというのだろうか。
 12世紀から生き続けてきたとするのは、ちょっと無理があるように思うが、それにしても、約300年前の銅鐘鋳造時には、すでにかなりの巨木だったのだろうか。
 各地のイチョウの古木同様、このイチョウも「乳イチョウ」と呼ばれ、母乳が足りることを願うご婦人から信仰されていたようだ。
 しかし今は、ひこばえや小枝が発達し、気根を隠してしまっている。これも、乳イチョウの信仰が過去のこととなった証しなのだろう。
 
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