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画像:木幡の大スギ


画像:木幡の大スギ(門神社と大杉)
 門神社と大杉
名称 木幡の大スギ (こはたのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 9.0m(注2)
推定樹齢 700年(注3)
所在地の地名 福島県二本松市木幡(注4)
 
〃 3次メッシュコード 5640−34−46
 
〃 緯度・経度 北緯37度37分21秒
           東経140度34分34秒
国指定天然記念物(1941年3月27日指定)
撮影年月日 2003年8月24日(左写真)
        2011年3月5日(少し大きめの画像)


注1)設置者・設置年月日とも不詳。壊れたため、説明文が記された板面のみ、写真下に見える門神社の濡れ縁に置いてあった
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)1995年に講談社より刊行された「日本の天然記念物」による
注4)2005年12月1日、二本松市に合併。旧行政区は安達郡東和町





 川俣町との境界線近く、木幡山(666m。山頂は川俣町に属す)の南西斜面に隠津島(おきつしま)神社がある。
 創立は古く、大同年間(806〜10)、天城(へいぜい)天皇の勅願により建立された弁天堂が濫觴という。今でも「木幡の弁天様」の名が残っている。長く神仏混淆の聖地として崇められ、三重塔なども建立された。大杉の横の門神社も仏殿のような佇まいだ。
 明治初頭に吹き荒れた廃仏毀釈の嵐は、各地の神社境内の塔や仏像をたくさん破壊したが、当地の三重塔は破却を免れた。塔に「天満宮」の表示があるところをみると、菅原道真の御霊を祀る天満宮として登録し直し、仏教色を隠したのかも知れない。
 大杉は、ウラスギの仲間で、霊地にふさわしく神さびた姿である。
 長年の間に根元の土が削られて、根が浮き上がってしまったようだ。樹脂(それともコンクリート?)を充填して隙間を塞いでいる。横に伸びた大枝には、たくさんの支柱が添えられている。あきらかに樹勢は衰えつつある。
 しかし、人の手を借りるようにはなっても、未だに威厳を保っている。大杉からは、静かな山中に尊い精神あり、といった印象を受けた。
 
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