ページタイトル:子抱の一本杉 サイトのシンボル

画像:子抱の一本杉(全景)

画像:子抱の一本杉
名称 子抱の一本杉 (こだきのいっぽんすぎ)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岩手県岩手郡岩手町子抱
 
〃 3次メッシュコード 5941−71−26
 
〃 緯度・経度 北緯39度56分25.7秒
           東経141度12分17.0秒
岩手町指定天然記念物(2015年4月1日指定)※
撮影年月日 2008年8月4日

注1)1991年に旧環境庁が刊行
注2)その「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 子抱(こだき。「こ」にアクセントあり)は地名。小滝と書いた時代もあったようだ。
 丹藤川が北上川に合流するあたり、合流点北側の山裾に家々が散在している。これが子抱の集落だ。
 家の背後、少し高い位置に1本の大杉が立っている。周辺は刈り払われ、存分に大杉を眺めることができるよう配慮されている。
 正面少し東寄りの地点から、大杉のところまで、斜めに真っ直ぐ歩道がある。
 登ってゆく途中で見える風景が良い(下図)。緩やかな起伏が、耕作地の淡い緑と、スギ林の暗緑色で色分けされている。遠くには岩手山のゆったりした山容が見える。何もあくせく生きようとすることはないさ、と言っているようでもある。歩みがゆっくりになる。
 近くで見る大杉も、なかなか良い。
 低い位置から大枝を横に広げ、厚い樹冠を支えている。上部には、ところどころに枯枝も混じるが、これだけ濃い緑を纏っていれば、樹勢が悪かろうはずがない。
 一本杉の名に恥じない堂々たる大杉である。

画像:子抱の一本杉から見える風景

※「広報いわてまち平成27年5月号」によると、訪問から7年後のこの日、岩手町指定文化財となったようだ。天然記念物としては第1号の指定と思われる。(2015.12.8追記)
 
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