ページタイトル:小林のヒイラギ 当サイトのシンボル

画像:小林のヒイラギ(全景)

画像:小林のヒイラギ
名称 小林のヒイラギ (こばやしのひいらぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 ヒイラギ
樹高 8m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2) 実際はもっと細い
推定樹齢 350年(注3)
所在地の地名 山梨県甲州市勝沼町山(注4)
 〃 3次メッシュコード 5338−45−18
 〃 緯度・経度 北緯35度41分02.6秒
           東経138度43分45.5秒
勝沼町指定天然記念物(1977年3月31日指定)
撮影年月日 2011年1月10日

注1)勝沼町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 方信越・北陸版」による
注3)上記標注の側面に記された説明文による
注4)2005年11月1日、1市1町1村が合併して甲州市誕生。旧行政区は東山梨郡勝沼町





 JR中央本線新岩戸トンネルの西約1km、法華宗本門流安国山立正寺の参道入口のヒイラギ。
 山梨県林業研究会編「山梨の巨樹・名木100選」(山梨日日新聞社刊)の写真は青々と葉を繁らせているが、現在の姿は、ご覧のように、少々寂しい感じ。
 同書によれば、戦国時代の戦火で焼失した立正寺が寛永年間(1624〜44)、再建されるにあたり、参道入口の左右に盛土をしてヒイラギが植えられたという。再び戦火等の難を受けることがないようにとの願いが込められていたらしい。(現在、向かって右手のヒイラギはない)
 ヒイラギは、葉の縁に鋭い棘(とげ)ができるからか、魔除けの木とされてきた。比較的病害虫に強いことも関係しているかも知れない。(普通は鬼門の方角(北東)に植えるものだが、立正寺から見ると、ヒイラギは鬼門と正反対の南西にあたる※)
 ところで、悪鬼をも退けるヒイラギの棘だが、樹齢を重ねるにつれ、棘は失われて行く。このヒイラギでは、左下図のように、まったく棘がない。棘のある葉を見慣れている方は、この葉をヒイラギだと言っても、信用してくださらないのではないか。
 反抗期のトゲトゲしい言動が、齢を重ねるにつれ丸くなる。
 人間に似ているような気もしないではない。

※後日、南西も裏鬼門と称して、忌むべき方角であることを知った。(浅学を恥じる)(2015.9.2追記)

*その後、ついに枯れてしまったようだ。グーグルのストリートビューに姿が見えないことを確認。(2016.10.19追記)
 
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