ページタイトル:北吉井のビャクシン 当サイトのシンボル

画像:北吉井のビャクシン

画像:北吉井のビャクシン(全景)
名称 北吉井のビャクシン (きたよしいのびゃくしん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ビャクシン
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 8.0m(注2)
推定樹齢 800年以上(注3)
所在地の地名 愛媛県東温市樋口字片山甲(注4)
 〃 3次メッシュコード 5032−57−60
 〃 緯度・経度 北緯33度48分34.7秒
           東経132度52分59.2秒
国指定天然記念物(1948年12月18日指定)
撮影年月日 2013年5月19日

注1)旧重信町教育委員会が設置(設置年月不詳。訪問時は「重信町」の部分を「東温市」に訂正してあった)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
注4)2004年9月21日、温泉郡内の2町が合併して東温市誕生。旧行政区は温泉郡重信町





 伊予鉄道横河原線の終点、横河原駅の北約800mのところに真言宗善通寺派弧岸山大蓮寺がある。現在、ビャクシンは、この大蓮寺が所有しているらしい。
 しかし、ビャクシンはそこにはなく、南南西に200mほど離れた耕地に立っている。(大蓮寺から見える)
 旧重信町教育委員会が刊行した「重信町の文化財と史跡」(第2集 平成9年度版)(PDFファイルで入手可)に、このビャクシンについての詳しい説明があった。
 以前、ここは岩峰山円通寺の境内だった。今も背後の山に建物が残り、一部の地図には円通寺の名前も載るが、明治4年(1871)に廃されたというから、もう寺としての宗教活動は行っていないのだろう。
 廃される前に住職だった和田儀一氏は、石鎚講の大先達だったという。その方が、ビャクシンは先祖が石鎚山から持ち帰って植えたと伝え聞いておられたらしい。
 幹の様子を見ると、かつては一株だったと思われるが、今の姿は、根元を接して立つ2本のビャクシンである。幹囲8.0mと言われてもピンと来ない。
 少し前の写真を見ると、もっと窮屈な場所に立っていたように思われる。その後、ビャクシンのために周辺環境を整備したようだ。
 そのためか、目下、樹勢は良さそうだ。人々の思いに応えるためにも、元気で長生きしてもらいたいものだ。
 
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