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名称 北菅生のタブノキ (きたすごうのたぶのき) 名称の典拠 「ふくいの巨木」(注1) 樹種 タブノキ 樹高 26m(注2) 目通り幹囲 7.0m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 福井県福井市北菅生町 〃 3次メッシュコード 5436−10−24 〃 緯度・経度 北緯36度06分25.0秒 東経136度02分50.7秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2007年5月26日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 福井県北部は、山地が海岸まで迫り、海岸平野と呼べるほどの平野がほとんどない。海岸線に沿って集落を縫うように走る国道305号が唯一の縦貫道である。 ここ、北菅生の地もその例に洩れず、集落内の殆どの道は幅が狭く、自動車は進入できない。(車で訪問される際はご注意を) タブノキがある天満神社は、菅生町のほぼ中央、山側に鎮座している。海岸から見る様子からは想像しがたいが、天満神社の背後の急斜面上には、少しばかりの海岸段丘上面の平野がある。ここに住む人たちの耕作地になっているようだ。 タブノキは、海岸と段丘上面を結ぶ急斜面の途中に立っている。 低い位置で主幹を失い、ずんぐりした球状の塊から枝を伸ばしている感じ。 枝には緑の苔が生え、蔓も絡まり、野生樹のうちの1本といった印象を受けた。植樹されたものではなく、もとから生えていたのではなかろうか。 冬は日本海からの季節風を直に受けそうな位置である。常緑樹にとっては過酷な環境だ。 しかしタブノキは耐寒性に優れているのか、近縁のクスノキが生きられないような寒冷地でも自生することが出来るようだ。日本海側の海岸近くに、ときどきタブノキの巨木を見かける。 これもそのなかの1本である。 |
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