ページタイトル:琴海のヒイラギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:琴海のヒイラギ 名称 琴海のヒイラギ (きんかいのひいらぎ)
名称の典拠 石造案内板(注1)
樹種 ヒイラギ
樹高 不明
目通り幹囲 3.6m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長崎県長崎市琴海戸根町(崎山)(注3)
 〃 3次メッシュコード 4929−26−63
 〃 緯度・経度 北緯32度53分26.8秒
           東経129度47分46.6秒
長崎県指定天然記念物(1983年8月30日指定)
撮影年月日 2015年3月30日

注1)1985年3月30日に旧琴海町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)長崎県公式ウェブサイトの一つ「長崎県の文化財」による。なお、これは地上40cmにおける幹囲である
注3)2006年1月4日、長崎市に合併。旧行政区は西彼杵郡琴海町





 ヒイラギと言えば、針のように鋭い鋸歯のある葉を思い出す方が多いことだろう。
 岡山理科大学植物生態研究室(波田研)の「植物雑学事典」によれば、ヒイラギの名は『ズキズキするほど痛いという意味の古語である「ひいらぐ」に由来するという』。事実、トゲ(鋸歯)が刺さるとかなり痛い。
 ヒイラギの漢字は「柊」。晩秋から初冬にかけて花をつけ、真冬も緑の葉を絶やさないことから「木」+「冬」なのだろうか?(当否不明)
 「疼(ひいら)ぐ」にも「柊」にも「冬」があるということは、確かに両者には深い関係がありそうだ。広辞苑ではヒイラギの漢字として、「柊」のほかに「疼木」も並記されている。
 しかし、このトゲは若い時だけで、老樹になると鋸歯の無い全縁の葉をつけるようになる。これも「植物雑学事典」によれば、「成長して樹高が高くなると(草食動物に食べられる危険が減り、エネルギー投資がいる)刺を持つ必要がなくなるから」らしい。
 もちろん、「琴海のヒイラギ」の葉にも刺はない。ヒイラギとしてはもう十分な巨木である。
 個人の所有物で、お庭の端の石垣上に立っている。
 琴海中学校の南から丘陵部を通ってオーシャンパレスゴルフクラブに向かう道から、ヒイラギの姿が見える。
ボタン:長崎県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る