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名称 金言寺の大イチョウ (きんげんじのおおいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 350年(注3)
所在地の地名 島根県仁多郡奥出雲町大馬木(おおまき)(注4)
〃 3次メッシュコード 5233−50−15
〃 緯度・経度 北緯35度05分57.2秒
東経133度03分37.4秒
奥出雲町指定天然記念物(2000年4月11日指定)(注5)
撮影年月日 2011年8月25日
注1)金言寺の大銀杏を守る会、奥出雲町、島根県の三者が連名で設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれと同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)金言寺が設置した別の案内板による(上記案内板では400年となっている)
注4)2005年3月31日、仁多郡内の2町が合併して奥出雲町誕生。旧行政区は仁多郡横田町
注5)その後、2013年4月9日、島根県天然記念物に指定された。指定名称はやはり「金言寺の大イチョウ」
比婆山に連なる峰々の一つ、毛無山(1144m)の北麓、大馬木川右岸高台に日蓮宗松尾山金言寺がある。
その境内に、大銀杏が立っている。川沿いの道を遡ると、自然に視界に入る。いわば、当地のランドマークである。
青葉の夏でさえそうだから、葉が黄金色に染まる頃は、さぞ見事なことだろう。「金言寺の茅葺屋根と大イチョウ」は第18回(2010年)「しまね景観大賞」を受賞した。
総評には「奥出雲の山々に囲まれた茅葺きの寺庵と樹齢350年をこえる老大樹。散り敷く黄色い絨毯、水面に浮かぶさかさイチョウなど景観保全推進活動を展開している地元の取り組みが高く評価された」とある。
訪ねたとき、ご住職は草取りをしておられ、いろいろな話を伺うことができた。上記、景観大賞のこともご住職からお聞きして知ったことである。
御堂内も案内して下さった。四季を通じたイチョウの写真が多数掲示されていて、ご住職はじめ、この土地の方々のイチョウに対する熱い思いが込められているように思った。
左中図は寺地横の水田から撮影したものだが、稲刈りが終わると、ここに再び水を張るのだそうである。逆さイチョウの景観を演出するためだ。夜にはライトアップもするそうである。もう少し近ければ、再訪して黄葉のイチョウも見てみたいものだが…。
案内板には、イチョウの由来についての伝承が紹介されていた。
かつて、この寺は真言宗だった。その住職が、当地を巡錫中の日尊上人と、宗旨をかけて囲碁の対戦をした。結果は日尊上人の勝ち。敗れた住職は庭先に碁盤を投げ捨てた。その碁盤が芽を吹いて、この大イチョウになったという。(イチョウは木材にしたときの肌合いが白く美しいので、しばしば、寿司店などのカウンターに用いられる。碁盤ではカヤが最上級とされているが、稀にではあるが、イチョウの碁盤を見かけることもある) |
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