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名称 岩田寺のスダジイ (がんでんじのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 12m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県君津市大坂(おさか)
〃 3次メッシュコード 5240−70−04
〃 緯度・経度 北緯35度15分23秒
東経140度02分49秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月19日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
房州では、しばしば「波の伊八」と称される彫刻師(彫物大工)の名を聞く。伊八の名は襲名されたため、何人もの伊八がいたが、その初代が長狭郡下打墨村(現鴨川市下打墨)生まれの武志伊八郎信由(1751〜1824)である。
作品としては欄間彫刻が多いが、変わったものも彫っている。
ここ岩田寺本堂では、屋根の妻飾りとして、大瓶束(たいへいづか)を支える虹梁(こうりょう)をさらにその下で力士が支えている。その力士像を彫ったのが初代伊八である。安永3年(1774)6月というから、現代風に満年齢で数えれば22歳か23歳ということになる。早い時期の作品である。
白状すると、それを知ったのは、帰宅後、資料整理を始めてから。
岩田寺を訪ねたのは朝7時少し前。私が子供の頃なら、これだけ日が高ければ、人が屋外で活動するのは当たり前だった(朝飯前の仕事というものが実際にあった)が、活動がお天道様とシンクロナイズせずに、夜更かし・朝寝が日本人の普通の生活になった今、こんな時間にうろうろしていては不審者に見られかねない。スダジイだけ撮影して、さっさと帰ってしまった。(日常的に早起きを強いられる長距離通勤者には失礼な表現だったかも知れない)
伊八の力士を拝見してこなかったのは、返す返すも残念。 |
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