ページタイトル:紀伊神社のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:紀伊神社のクスノキ (幹と並ぶ) 名称 紀伊神社のクスノキ (きいじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 神奈川県小田原市早川
 〃 3次メッシュコード 5239−61−71
 〃 緯度・経度 北緯35度14分01.9秒
           東経139度08分30.4秒
小田原市指定天然記念物(1981年3月30日「紀伊神社の社叢」の名称で境内林全体を一括指定)
撮影年月日 2020年2月5日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版U」による





 JR東海道本線早川(はやかわ)駅の南南西約600mの山裾に紀伊神社が鎮座する。
 神社について、案内板にうまく纏められていたので、私の出る幕はなさそうだ。その文章を引用して説明とする。
 『早川の氏神様で往古は木宮大権現、のち紀伊宮大権現と称され、土地の人からは「木の宮さん」と呼ばれた。箱根物産木工業の人たちに昔から崇拝されてきた神社である。/神社縁起によれば、貞観年中(859〜876)の創建で、祭神は五十猛命(注2)と惟喬親王(文徳天皇の第一皇子)(注3)とか奉祀されている。/木地挽(轆轤師)の開発者といわれる惟喬親王は天安2年(858)京の都を追われて伊豆(河津)に流罪となったが、途中風にあい国府津海岸につき早川の庄に至りこの地で没したといわれ、当時親王の付人が木地を挽いて、朝夕の奉仕の料に当てたといわれている。/また、この地には「木地挽」と言う字名が現存するが、この字名はその名残であるという。/なお、紀伊神社の社宝である「木地椀」は、小田原市の重要文化財に、社叢は天然記念物にそれぞれ指定されており、中でも社殿前のクスノキは市内で最大の老木である。』
 そのクスノキ(左図)は社殿に向かって左側。見た感じ、現在の幹囲は6mをかなり超えていそうな気がする。ほかに、社殿後方の林内に立つクスノキも大きい。

注2)い(そ)たけるのみこと。林業の神として信仰される
注3)これたかしんのう。父は文徳天皇、母は紀氏の出身。伝承と異なり、伊豆流罪になった史実はない
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