ページタイトル:剣カツラ 当サイトのシンボル

画像:剣カツラ_1


画像:剣カツラ_2


画像:剣カツラ(幹と並ぶ)


画像:剣カツラ_2
名称 剣カツラ (けんかつら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カツラ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 9.7m(注2)
推定樹齢 340年(注3)
所在地の地名 福島県西白河郡西郷村真船字赤面
 〃 3次メッシュコード 5540−60−01
 〃 緯度・経度 北緯37度10分36.4秒
           東経140度01分06.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年5月8日

注1)1994年3月に西郷村教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板には約320年とあった。訪問時は設置から16年を経ていることから、記されていた値に20年(概数)を加えた





 西郷村と下郷町を結ぶ国道289号は、平成20年(2008)9月21日、全長4345mの甲子トンネルが開通してずいぶん便利になった。
 甲子トンネルの西郷側出口から3kmほど東にある二つの沢を、国道は「第一剣桂橋」「第二剣桂橋」で越えている。橋の名で概ねお分かりと思うが、剣カツラはそれら二つの沢の合流点の少し下流、左岸側に立っている。2010年現在、2万5千分の一地形図(WEB版)にも「剣桂」の名が見え、また国道の北を並行する旧道沿いには案内板と駐車場があるので、会いに行くのは容易だ。
 カツラは2株並んで立っている。もとは1株だったのか、それとも近接した2株が融合しつつあるものなのか、はっきりしない。上記の幹囲データは、全体で1本と見なしての数値である。

画像:剣カツラにささる剣の束

 名前の由来について、案内板に説明があった。
 昔、この街道筋は、原生林が生い茂って昼なお暗く、鬼が出没して、往来する人々を苦しめた。難儀を見かねた時の白河城主松平定信(楽翁)公は、剣をもって鬼をこのカツラに封じ込めたという伝承がある。
 石祠の背後、目の高さほどの小さな洞(うろ)には、突き刺された剣の束(つか)の一部が見えるという。
 覗き込んでみると、確かにそれらしいものが見える(上図矢印の先)。剣は根元まで差し込まれており、錆び具合からは、かなり古いものに思える。
 昭和51年(1976)には、カツラのすぐそばに、新甲子地区の氏神として、「剣桂神社」も建立された。
 
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