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左のお店の屋根越しに見えているのだが… |
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名称 華厳寺参道裏のケヤキ
(けごんじさんどううらのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 40m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積(注2)
〃 3次メッシュコード 5336−24−38
〃 緯度・経度 北緯35度32分02秒
東経136度36分31秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年6月5日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注2)2005年1月31日、揖斐川町に合併。旧行政区は揖斐郡谷汲村
「徳」が「積」もるという名の地にある谷汲山華厳寺は、西国33観音霊場の第33番、つまり結願寺だ。
庶民にとって、霊場巡りには、本来の信仰成就としての意味の他に、観光旅行の意味合いもあった。それは現代人についても同じこと。
訪ねたのは日曜日。門前に長く延びる参道は多くの人で賑わっている。日曜・祝日の参道は車両通行止めとなり、町営駐車場は有料。私も、駐車場に車を停め、賑わいの一員となる。
参道の両脇には、茶店(ちゃみせ)風の食事どころや土産物店が並ぶ。
皆さんは、店を冷やかしたり、買い物をしたり。それぞれのやり方で楽しんでおられる。そして、私はと言えば、建ち並ぶお店の屋根の先ばかり見ている。見咎めた人がいたとしたら、変な奴だと思われたに違いない。
あった。町営駐車場と華厳寺のほぼ中間付近。右手の屋根の向こうに大ケヤキの姿が見えた。
通路を探して裏手に回る。大ケヤキは参道と並行する川に面して立っていた。私有物なのだが、川の土手から撮影できそうだ。ちゃっかり無断で写真を撮らせていただいた。
多分安全上の理由で、建物の上に伸びた枝が伐られたため、樹形はアンバランスだが、上部にまだ多くの大枝を残している。樹勢は良さそうだ。
低い部分には大きな瘤。「喜ぶ」に通ずると、巨木のコブを歓迎する向きがある。ここではどうなのだろう。
実は、華厳寺には、過去に数回訪れたことがあった。しかし、参道と並行してこんな景色があったなんて知らなかった。
大ケヤキが巡り会わせてくれた風景である。 |
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