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名称 粥見の山茶花 (かゆみのさざんか) 名称の典拠 「三重の巨樹・古木」(注1) 樹種 サザンカ 樹高 10m(注2) 目通り幹囲 1.8m(注2) 推定樹齢 130年以上(注2) 所在地の地名 三重県松阪市飯南町粥見柏野(注3) 〃 3次メッシュコード 5136−52−29 〃 緯度・経度 北緯34度26分19.9秒 東経136度21分58.6秒 松阪市指定天然記念物(1998年10月16日指定) 撮影年月日 2019年3月28日 注2)2009年3月13日に松阪市教育委員会が設置した案内板による 注3)2005年1月1日、松阪市に合併。旧行政区は飯南郡飯南町 飯南高校の南西約1km。櫛田川(くしだがわ)と国道166号の間で、上空から見ると三角形を描いて南に突き出た土地がある。そこが柏野(かしわの)だ。耕地のほとんどは茶畑で、茶畑の中に家々が散在する。 このサザンカは、そのなかの一軒のお宅の所有物で、細い道を挟んで茶畑と向かい合う樹林の縁に立つ。 どっさり花をつけた姿をネット上で見つけて、是非訪ねたいと思っていた。 一般的なサザンカの花期は初冬。訪ねた時はとうに花期を過ぎていたが、私の家のサザンカは、冬の間咲き続け、3月末になってもまだ花をつけている。「粥見の山茶花」も少しくらいならまだ花が残っているのでないか。そんな淡い期待を抱いての訪問だった。 しかし、花は皆無。わが家のサザンカとは性質が違うのだ。 後日、平凡社「日本の野生植物 木本T」で調べてみたところ、サザンカの野生種は暖地性で、三重県や新潟県に分布していないことが分かった。冬の花の印象があったので、寒さに強いと思っていただけに、意外だった。 そもそも花色は白だという。私が知る濃いピンク色のサザンカは、人為改良された園芸種だったのである。 訪問を機に、サザンカに関する知識が少しだけ増えたのが余録というべきか。 でも、やっぱり花をつけた姿を見てみたいものである。 |
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