ページタイトル:茅部のクリ 当サイトのシンボルマーク

画像:茅部のクリ 名称 茅部のクリ (かやべのくり)
名称の典拠 なし
樹種 クリ
樹高 17m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 250年以上(注1)
所在地の地名 北海道茅部郡森町清澄町
 〃 3次メッシュコード 6340−14−26
 〃 緯度・経度 北緯42度06分14.1秒
           東経140度34分33.4秒
北海道指定天然記念物(1968年1月18日、「茅部の栗林」の名称で栗林全体を一括指定)
撮影年月日 2019年6月16日

注1)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による





 クリは、北海道でも石狩・日高以南には自生する。(平凡社「日本の野生植物 木本T」による)
 渡島半島海岸部の町、森町の役場の南に、その自生栗のすばらしい林がある。
 案内板によると、『幕末頃の森町海岸丘地は延長二十キロ一帯が栗の密林であったが明治五年(1872)森港桟橋の脚材に大量の伐採があり、その後も、鉄道枕木利用が続いてほとんど絶滅し公園地帯の栗のみは、馬つなぎ場のため伐木をまぬがれて残存した』とのこと。
 現況でも、これだけの範囲にクリ巨木が林立する場所は全国でも他に無いと思われるのに、かつての様子はどれほどだったのだろう。
 この栗林が植栽でなく、自生だということにも驚く。
 狩猟生活が主であったアイヌの人たちもこの栗を食べてきたようで、遺跡から発見された栗の実から、『約三千年前の生育を知る』そうである。
 左図はその中の最大木だと思われる。
 2幹のクリで、合体木の可能性が大きいが(一本の幹の太さだけで比較すれば、これより大きい個体もある)、根元付近ではしっかりくっついている。
 青葉ヶ丘公園北部、道道794号(森停車場線)近くに立っている。
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