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名称 はりつけの松 (はりつけのまつ) 名称の典拠 東伊豆町観光情報サイト「e-izu」 樹種 クロマツ 樹高 23m(注1) 目通り幹囲 4.1m(注1) 推定樹齢 250年(注2) 所在地の地名 静岡県賀茂郡東伊豆町片瀬 〃 3次メッシュコード 5239−10−55 〃 緯度・経度 北緯34度48分10.5秒 東経139度03分48.9秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2020年2月4日 注2)西暦1800年頃、海岸沿いに40年生ほどの松を植えたと考えられていることから 白田川(しらたがわ)河口、左岸の海岸近くに立つクロマツ。 江戸時代中期、徳川幕府は、海防のため、相模から伊豆にかけての沿岸に松を植えるよう指示した。海上から村々や防御態勢を見えなくするためである。このクロマツは、その「海防の松」の名残だという。(かつて設置されていた案内板(設置者名不詳)による) 目隠しのために植えるなら、横一列に植えただけではダメで、ある程度の厚みをもって植えられたはずである。 それから約200年。今は若い松がところどころに見られるだけで、見通しを妨げるほどの松林があったとは、想像することすら困難である。 「はりつけの松」の名前の由来については、身分の違いによって許されない恋に落ちてしまった二人が、身分を記した宗門人別改帳を燃やすため、それを管理する龍淵寺に放火した。そしてその罪により、この松の下で磔刑となった…というのが通説のようだ。しかし、上記案内板の説明も要領を得ず、また細部には異説もあるようだ。伝承ということになっているが、出来の悪い浄瑠璃の筋書きのようで(失礼)、近年の創作ではないかと疑ってしまう。 いずれにしろ、センセーショナルな逸話は印象に残りやすいもので、「はりつけの松」の名はすっかり定着してしまったようである。 |
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